4Kモニターとモニターアームに加え、Amazonプライムデーで買ってあからさまに生活が向上したモノがあります。
鳥か?飛行機か?いいえ、トラックボールマウスです。
実際、普通のマウスを使っていて「こんな使いにくい入力機器はもうたくさんだ!」となっている人も珍しいと思うので、トラックボールを導入する動機としては
「なんとなく便利らしい……のか?」くらいの認識であることがほとんどだと思います。というか僕がそうでした。
導入した結果は上記の通り完全に正解だったのですが、そう結論できた理由はなんだったのか?それを今回はまとめていこうと思います。
導入したトラックボールマウスとそのメリット
今回僕が導入したマウスは「SW-M570」というモデル。ロジクールからリリースされています。
元々評判が良い+使っている人も多く情報が多い+プライムデーで安い(数百円)の3コンボが決まったため、ポチりました。
この記事を書いている時点で導入から2か月くらいですが、使ってみて良かった点は大きく分けて次の通りです。
・手の負担が減る
・限られたスペースでも操作できる
・便利ボタンが便利
・不調な時の手入れが楽
以下、1つずつ見ていきます。
手の負担が減る
「カーソルの移動」という同じ操作をするのに、通常のマウスとトラックボールでは手にかかる負荷が違ってきます。
通常のマウス | 手の平全体で掴んで動かす |
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トラックボール | 親指だけで動かす |
通常のマウスは手首、場合によっては腕まで動かす必要がありますが、トラックボールではカーソルの移動に関して、親指の動きだけで完結できます。
特に画面の端から端までの大きな移動の時なんかはその差が顕著です。
通常のマウス | マウスパッドの端まで行ったら一度持ち上げて、もう一度滑らせる |
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トラックボール | ボールに勢いをつけて転がす |
小さいことのようで、長時間操作するPC作業においては積み重なれば結構な違いになります。トラックボールを使ってみて初めて気付いたことです。
通常のマウスは実質的に「カーソルそのものを掴んで動かしている」のだと考えれば、その移動が親指先だけで出来るトラックボールの方が負担が少ないのは想像しやすいかと思います。
僕の場合はさらに、手首を保護するマウスパッドを併用することでより過保護な環境にしています。
たまにゲーセンとかで取れるいかがわしめのマウスパッドでもいいと思います。お好みでどうぞ。
限られたスペースでも操作できる
個人的に一番、導入して良かったと思ったのがコレです。
トラックボールマウスは本体に付いているボールを転がしてカーソルを動かすので、マウスの本体自体は1ミリも動かす必要がありません。マウスが置けるだけのスペースさえあればどこでも操作できます。
これほどの限界スペースでも大丈夫です。机の上は何かと狭くなりやすいので、動かす必要がない、というのはかなり大きなメリットです。
例えば電車・新幹線での移動中や入院した時のベッド上であっても問題なく使えるので、文字通り「場所を選ばない」製品だと言えます。怠惰が捗りますね。
ちなみに本体裏にUSBの無線受信機を収納するポケットが付いているので、メーカーとしても持ち運びを想定しているようです。
便利ボタンが便利
M570には2つのショートカットボタンが付いており、SetPointという専用の無料アプリケーションで好きな機能を割り当てることが出来るようになっています。
デフォルトではブラウザの進む・戻るが当てられていて僕はそのまま使っているのですが、これがまぁ便利です。
ブラウザバックはかなり頻繁に使う機能ですが、いちいちブラウザのボタンを押すのは結構な手間だったりします。苦肉の策としてバックスペースキーで代用している人も多いのではないでしょうか。
しかしM570の場合、人差し指の位置に進む・戻るボタンがあるので、脳で「ページ移動したい」と感じた次の瞬間には実行できてしまいます。
一度コレに慣れてしまうと、もうカーソルをブラウザの左上に持っていくのが面倒で面倒でしょうがなくなります。人をダメにする、とはまさにこういうことなのでしょう。
それだけではありません。特筆すべきなのが、このショートカットボタンの機能は「アプリケーションごとに変えることが出来る」という点です。
なんと「Excelを開いてるみたいだけどいつでもブラウザバックができるから言ってね!」という死にボタンにならずに済んでしまうというのです。
設定は同じくSetPointから行えます。
同じショートカットキーなのにPhotoshopを開いている時は「やり直し」で、Wordを開いている時は「コピー」として機能する、みたいなことが可能です。端的に言ってマジパネェ。
不調な時の手入れが楽
トラックボールは長く使っていると、たまにボールの回りが若干悪くなる時があります。
大体、ボールの下にホコリが入り込んでいるのが原因なので取り除きたいところですが、モデルによっては本体を分解しないとボールが外せないものもあり、面倒が勝ってしまうことがあるのが玉にキズ(!)です。
その辺りM570はというと、表からはどんなに引っ張ってもビクともしないのに、本体裏から小さな棒か何かで押してやると「コロ……。」と嘘みたいにあっけなく外すことが出来ます。
あとは本体の内側を吹くなり拭くなりしてあげれば手入れ完了です。
最初に外した時はあまりにあっけなく、命の火が消えたみたいな感じで取れたので凄いビビりました。
注意:左利きの場合は両手で使えるマウスにすべき
と、完全にべた惚れしてしまっているM570ですが、埋めがたい欠点が1つだけあります。
それは「完全なる右利き用」であること。
形状的にどう見ても左手で扱えるようには作られておらず、かと言ってAC持ちみたいに努力で差を埋めるというのも現実的ではありません。
もちろんSetPointで無理くり左手用にボタン配置を入れ替えたりするのもお勧めできないので、左利きなら利き手を選ばないトラックボールを導入するのが良いでしょう。
M570と比べ少々値段は上がりますが、ケンジントンのトラックボールはネット上での評判がカンストしている(※僕個人のイメージです)ので、左利きでなくとも「どうせなら1番良いやつを買いたい」という人には安牌の選択肢と言えます。
追記:導入から1年程度が経って
2019年8月 追記
導入から1年が経ち、もう僕にとって文字通りの右腕となってしまいました。
「使い方を完全にマスターした」というよりも「右手がトラックボールマウスになった」という表現の方がよりイメージに近い印象です。B級映画の導入みたいですね。
特に故障や不具合もなく、断線がない分、有線のマウスより何倍もコスパが良いと感じます。っていうか今気づきましたが電池も買った時に付いてきたやつが未だに使えています。怖っ
この記事を書いた時には「すぐにもっと良い機種が出るんだろうな」と思っていましたが、未だにおすすめ機種としてM570の名前を見る辺り、もう「視線でカーソルを動かせます!」みたいなモノが出て来ない限り、M570の覇権は続いていくのかも知れません。
トラックボールは万人向けじゃないけどM570はおススメできる
個人的には「お試しで買って、どうしても慣れなかったら前のマウス使えばいいや」くらいで導入したので、もう戻れなくなっている体にただ驚くばかりです。
とはいえ、万人向けかと言われるとそうでもないかな、と思うのが実際のトコロです。
トラックボールは手に馴染むまではどうしても違和感があるので、特に普段あまりPCを使わない人には向かないように思いました。初心者には手とカーソルの動きが連動する普通のマウスの方が馴染みやすいでしょう。
逆にPCを使う機会が多く、効率的なガジェットに興味があるという人にはお勧めできると思います。そこまで「絶対に欲しい!」と思っていなくても、結構感動しますよ。
特にM570は他と比べても値段が安く、それでいて魅力的な機能もちゃんと備わっているので、お試しの一台にはなかなか良い選択肢だったと思います。