陰キャが極まると無機物さえ上手く扱えなくなり始めます。モノにも人見知りが出るんでしょうか。
先日、デュアルディスプレイを導入した、という記事を書きました。
しかし、ここに書かれているのは成功した表面部分であり、今回書くのはそれに至るまでの影の部分なのです。
結論から言うと、僕はある失敗から、今もアームを正しく使うことが出来ていません。
これを書いている今も、ある種の恐怖と闘いながらモニターに向かっているのです。ただブログを書いてるだけなのに。
もしアナタが今、デュアルディスプレイを導入するためにモニターアームについてググっているのなら、多分この記事を先に見ておいた方がいいでしょう。
結果
四の五の言うまでもありません。結果を見て頂きます。
上の記事でも使用した導入後の写真です。まさしく想像していた通りのデュアルディスプレイ。上下の2枚がキマっています。
しかしお気付きでしょうか。
画像左側のモニターアーム、その違和感に。
そう、
完璧に傾いているのです。まるで男性モデルのような佇まいに言葉が見つかりません。
なんならちょっと浮いています。ピサの斜塔だって足元は埋まっていますから、それを超える形です。
何故こんなことに。
僕の方が聞きたい……と言いたいところですが、その原因はハッキリしています。
端的に言えば、全ては僕の不注意にあるのです。
原因①:固定方法の問題を見逃す
今回使用したアームはこの2つ。
左側
右側
どちらも質、評判共に上々のアームです。問題だったのは、その固定方法がウチの環境に合っていないものだったという点なのです。
この2つのアームはどちらもクランプ固定式です。
こういう、万力のように机の端っこを挟んで固定する方式のアームなのです。
必然、その固定には「ある程度の面積の出っ張り」が机に対して求められます。
それを知らずに導入した結果、どうなったか。上の画像とは別の側面から見てみましょう。
まるでだまし絵のようです。SAN値の削れる音がするような、奇妙極まる光景です。
完全に出っ張りの面積が足りず、かろうじて固定具の端っこが引っかかっているだけです。
しかし信じたくはないですが、この状態でなお普通に固定できています。
思いがけずオシャレに映ってちょっと笑いましたが、かなりギリギリのバランスで踏みとどまっています。固定具の大部分が面に接していない状態では、そりゃアームも傾かざるを得ないでしょう。ちなみに右側のアームも同じ状態です。
つまり、この環境で使うべきだったアームは「壁面固定式」だったというわけです。
こういうのです。
買う前に”クランプ式”の表記を見ていたのに「ほーん」で済ませたツケが回ってきた形です。自分の机との相性は購入前によく確認しましょう。
原因②:買う順番がおかしい
そうはいっても、何故そんな半端ではない凡ミスを犯したのか。普通に生活していてあり得るものなのでしょうか。
結果としてこのミスを誘発した遠因に、買う順番を間違えたことが挙げられます。
普通、ディスプレイを決めてから規格と机に合ったアームを選ぶのが通常の流れだと思うのですが、当時の僕は何を思ったか、アームだけ先に買ってしまったのです。
まぁ、Amazonのタイムセールで数量限定で30%オフだったのに焦って買ったんですが。
ディスプレイも決まっていないのにアームだけ先に手元に届いたものですから、「絶対にコレが使えるディスプレイでなければならない」という謎の縛りプレイを行使する羽目になったのです。結果、マウント規格や耐荷重ばかり注視して固定方式を見逃したわけです。
自分で書いてても意味が分かりません。逆に誰か知らない人のエピソードを見ている気がしてくるほどです。
だからこそ、このアームがおすすめできる
およそ1600字に渡って恥を晒してきたわけですが、だからこそ言えることもあります。
それは、今回使用したアームの汎用性の高さが異常だということです。
どう考えてもメーカーの想定しない使い方であるにも関わらず、ちゃんとデュアルディスプレイを実現できているのはアーム自体の造りがしっかりしているおかげです。
これがもしそれなりの造りのアームだったなら、固定具が脱落してモニターが3つになってしまっていたことでしょう。傾いたまま5.2kgのモニターを支えるなど、どんなアームにもできることではありません。
果たしてメーカー側がこういう形での評価を望んでいるかは分かりませんが、これからデュアルディスプレイを導入するなら、この2つのアームがおすすめです。
どれだけ雑に扱ってもちゃんと機能するということは、もうよくお分かりなのではないでしょうか。